英語学習に疑問をもつ著者の英会話体験記
- 作者: 小栗左多里
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2004/04/30
- メディア: 単行本
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ダーリンは外国人(→9月22日の日記へ)の著者が、いろいろな英語学習法をためした体験談。一部漫画もあるけど、文章のほうが多い。大手じゃなくて小さいけど個性的な英会話学校にいろいろいき、教材も書店に売っているものから噂のマジックリスニングまで体験しています。
感想
書店に並ぶ英語学習法を語った本は私が知る限りすべて「著者の英語力の成長記」を書いています。例えば、英検1級とか留学をしたとか。ところが、この本の画期的なところは著者の英語学習が目標に達していないところです。(本の中でも最後に一言として著者みずから、そのようなことを書いています。)というよりは、著者はそういう試験に受かるといったような目標はもっていないように感じました。本屋に並んでいる英語学習体験記は、英語学習に疑いを抱いていない人が書いていることが多いのでこういう本も面白いと思います。私も、著者の「日常生活に必要ない」から日本人は英語がうまくならないという意見に大賛成です。本当は必要ないし、語学の勉強が好きでもないのにマスコミとか英会話学校の宣伝で英語を勉強しなきゃいけないと洗脳されている人も結構いる気がします。
英会話学校の体験談も面白いし、結構マジメに英会話学校の先生と生徒の心理を考察しています。この本で教材としてオススメされている週間STは私も良いと思います。(公式サイト→週間ST公式サイト へ)は、良くできているから、英語多読とかの材料には良いと思います(無料で単語訳つきの記事も読めて、リスニングもできる)。
心に残った一行。「(略)…彼によれば「言葉を教えるようになって関係が悪くなる国際カップルがまわりに多い」…(略)。」(p.37)