模擬テスト風のTOEIC公式過去問題集

TOEIC公式ガイド&問題集 vol.2→amazon
TOEIC公式ガイド&問題集〈Vol.2〉
著者:TOEIC運営委員会, 出版年:2002, 出版社:国際コミュニケーションズ・スクール


内容と感想
日本のTOEICテストを主催しているTOEIC運営委員会が発行している公式過去問題集。私の知る限りこの本のシリーズ以外には公式な過去問題集はない(ほかには、vol. 1がある)。
32問の練習問題と200問のテストが2セット。最後の練習テスト200問は、正解した数をもとに換算表から予想スコアを求めることができる。
「公式な過去問題集」はこれだけですが、実際には書店に並ぶTOEIC対策本の一部は「非公式な過去問題集」です。非公式な過去問題集というのは、TOEIC専門の学校や先生が必死で公式テストやIPテストを受験するなどして、問題を丸暗記した内容を問題集にしたものです。つまり、過去にテストに出た問題だという意味では公式も非公式も差はありません。
では、この本の長所は何かというと、100%本物の過去問題、CDの声、でかいテスト問題用紙、回答マークシートを使って、本番に近い状態でテスト前の実力確認をできることだと思います。一方で、問題の解説は少しだけ書いてあるだけだし、回答テクニックもモチロンでていません。そういう意味で、模擬試験だと思ってやるのはいいかも。
私はテスト1ヶ月前にこの本をやって正解数がListening:84, Reading:87(予想スコア:900前後くらい)でした。その後、受けたTOEICテスト(第105回:2004年3月28日)のスコアはListening: 485, Reading:455でTotal: 940だったので、まあまあ当たっています。


良い点

  • 付属の換算表を基にして予想得点が計算できる。
  • 本番のCDの声、発音、スピードがだいたい分かる。

悪い点

  • 解説がわかりにくい