集中したければ考えるな。仕事しろ!

集中力養成法―実力が伸びる人・伸びない人

集中力養成法―実力が伸びる人・伸びない人

内容
集中力がない人への勉強法の本。仕事にも応用できるけど、基本的には受験勉強を対象にして書かれている。ただし、理由づけが心理学の研究例をたくさん引用しており、人間が仕事に挑む際の心理変化の基本を学ぶことができる。


感想
集中力の本と言えば、「根性」「ポジティブシンキング」にはじまり「右脳」とか「呼吸」とか本当なのかもしれないけど、少し誇大広告ぎみな本が多いです。この本はとてもマジメ。夢のような方法が無いという意味ではつまらないかもしれないけど、なんか説得力があります。


一言で言えば、「とにかくやろうと思っていることをやり始めてやめないこと」が集中力を生む基本とのこと。


ズコーッっ。。


当たり前じゃん。だって、それができないから集中力が無くて悩んでいるのに、「とにかく始めましょう」というのは何かだまされたような気もします。
でも、真実な気もします。


実験によると作業を初めて10分くらいすると作業興奮といって、脳が興奮して効率が高まるそうです。で、そのうち集中状態になる。だから「とにかく始める」ことが集中力を生むということらしいです。ちなみに、「自分が集中しているか」を観察しようとしてはダメだそうです。


そのほか、「疲れたら休め」「人間関係も大事」などなど当たり前じゃんというアドバイスが満載です。たいていのアドバイスには、実験研究例(クレペリン検査とか)が出ているので読んでいて楽しかったです。