わかったわかった般若心経

内容
  たくさん宗教関係、特に仏教の本を書いている「ひろさちや」さんの般若心経入門。講演風に書かれているので読みやすいです。般若心経がおしえていることが現代日本の日常生活でどう活用できるのか?について書かれています。


感想
  読みやすそうだったので、般若心経を知ろうと思った最初のころに買った本。たしかに読みやすいし、般若心経を離れて仏教全般についての基礎知識も学べます。ただ、現代の日本の生活に役立つように解釈しようとして、若干無理をしている気もした。そういう部分については、悪く言うと雑誌の人生相談コーナーの教訓話みたいです。
  なんと言っても、強烈なのは般若心経の最後にあるマントラ部分(ぎゃていぎゃてい…)を「わかった、わかった……」と現代語訳した部分。このマントラ部分は文法的に不完全な文章なので、完全な翻訳は難しいようです。だからこそ、このマントラ部分の解説には色々な書籍の個性が表れていると思うんですが、これは超訳。心に残ったひとこと(下)にひろさちやさんの現代語訳を書いておきました。


心に残ったひとこと「わかった、わかった、ほとけのこころ。すっかりわかった、ほとけのこころ。ほとけさま、ありがとう」p.11


関連書評(真釈般若心経→8月30日の日記へ)