堀江と村上に明治維新を連想す

ライブドアほりえもんに続いて村上ファンドの村上さんも特捜部につぶされそう。


いろいろ思うところはあるけど、頭に浮かんだのは明治維新
最近読んだ司馬遼太郎の世に棲む日日。


堀江もんや村上さんは明治維新で言うなら、初期の人々吉田松陰高杉晋作あたり
とかぶる。

吉田松陰は開国という思想に突っ走って死んだ。
攘夷は幕府をつぶすための方便にすぎない。
司馬遼太郎の言葉を借りれば「狂」のひと。


堀江もんや村上さんは「株式至上主義」という思想に突っ走った。
狂だ。



現在の日本式株式会社の経営陣は欧米の経営陣と比べて劣っているのは明白だ。
経営陣に対する抑止力としての株主の力の重要性を知らせた堀江・村上の功績は
極めて大きい。


私が明治維新初期を連想したのは、この後の日本経済の行く末も含めてのこと。
「株式至上主義」は思想としては明らかに正しい。
幕末の「開国」と同じく近い将来(5年以内)に行われるべき方向だろう。


つまり、今後も「株式至上主義」に向かって突き進むのは必然だろう。
それを実行に移すのは堀江・村上ではなく、後続の経営者だろうけど。




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