大御所になりかけお笑い芸人のコント風

空中ブランコ→amazon
空中ブランコ
著者:奥田英郎, 出版年:2004,出版社:文藝春秋
紹介と感想 
  笑える小説イン・ザ・プール□奥田, 2002)の続編です。精神科医が悩みをもつ患者にぶっ飛んだ治療(?)をしていく話。
  たまたま木下大サーカスを見た後だったので、サーカスの人はどうやって暮らしているのかが垣間見える空中ブランコ乗りの話はおもしろかったです。ただ、このおもしろいというのは、「へぇー、そうなんだ」という感じで、笑えるという感じじゃあないんですよね。全般的にテーマが現代的でマジメすぎるし、伊良部先生が実はいい人なんじゃないかと思わせるふしもあったりして、前作の突き抜けた感じが減っていますね。もちろん小説としては良いと思います。ちょっとまとまってしまったが、良作。